ガチョビン

ウォーデン 消えた死刑囚のガチョビンのレビュー・感想・評価

ウォーデン 消えた死刑囚(2019年製作の映画)
3.2
監獄所長の主人公オジサンが生真面目で無口なわりに、所作に喜怒哀楽が見えているあたりが演技として良い。話は結構単純。というのも、監獄所は前時代的な建物な上、取り壊し寸前。隠れるギミックやトリックはほとんど無い。ガランとした跡地に嫌でも目立つ描写…答えは用意に見えてしまう。そこに絡む動機や事情はシンプルな昔ながらの勧善懲悪。刑務所モノや脱獄モノ系ではなく、規則か現実かという問いかけの映画である。現代日本からすると陳腐すぎる感じもするが、未開拓な奥地ではよくある悲劇と、それに対するカタルシスなのかもしれない。