雨丘もびり

Ray/レイの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

Ray/レイ(2004年製作の映画)
5.0
ジョージア州初のアフリカ系上院議員が誕生した夜に再鑑賞。

【世界一ダメな時も、世界中を躍らせたのは確か】
んー、やっぱ、すんごい好き。
あたし一人じゃ魅力を拾いきれないです。
だって、レイも周りも、始終ゴタゴタ活き活きして、ギラギラに輝いてるから。

レイがね、ずっと愛くるしい。
冒頭で、バスに乗るためにしれっと嘘つくとこからチャーム夥しい。弱点を武器に!
眼のこと言い訳に甘える態度をカミさんにウンザリされてるサマw
このダメダメさが最高。可哀想さゼロじゃん。素晴らしい!

メッチャクチャな生き方してるのに、初めて生まれた子供の目が見えてるかどうか訊くときの、勇気を振り絞る面持ち、ぶるぶる緊張してるサマに、愛おしさを感じてしまうのだよ。
うん、そりゃね、怖いもん。不安だもん。

室内灯に照らされて浮かぶ煙草の煙が、ため息出るほど美しい。
アフリカ系アメリカ人たちの笑顔、大きい目、光る肌、美しい。
軽妙なしゃべりかましながら、とんでもないことしそうな危険さにゾクゾクしっぱなし。
バンドが客席を熱狂させてるステージ上で、Sax奏者がマネとガチモメしてるの超笑う!自由!www

レイのバンドを辞めたんだかまだ居るんだかよくわかんない人たちも、この映画だとなんだか可笑しく感じる。

全員どーしょーもないまま、ずーっと楽しいのよね、この映画。

心が無くてダメな人より、心が動きすぎてダメな人の方が愛せるんだね、私は。
私もたぶん、そんな目で受け入れられたいようだ。
皆でガチガチごちゃごちゃ、てんやわんやしよーぜ。
Everybody do the mess around♪