やっと友達になれたと思ったのに…皮肉なものだ。
ジミーとデイブとショーンは小さい頃よく遊んだ仲だった。ある日デイブだけが車に乗せられ、誘拐され性的虐待、暴行、監禁をされた。二人はただ車に乗ったデイブを見ているだけだった。
何年も経ち、彼らはそれぞれ大人になった。事件が起きる。ジミーの19歳の娘、ケイティーが殺された。
また同じ日にデイブはバーの帰りに強盗に襲われ、切りつけられたが、相手を殴りすぎて殺してしまったかもしれないという事件が起きる。
この二つの事件が交わることはないが、人との関わりや感情を経て彼らによってつなげてしまうことになる。そしてそれを追うショーン刑事……
不幸が昔の仲を誘ったものの、それはまた不幸を生む。
クリントイーストウッド監督は本当に人と人との会話をうまくとるな〜と思いました。
役者の良さを最高に引き出してる。ショーンペン演じるジミーの娘を失った悲痛の思いがなんとも伝わる…名演技!
怖かったのは、ティムロビンス演じるデイブ。この人は自分が強盗を殺したことも、ケイティーが殺されたこともなんとも思ってないんじゃないか…って思える。冷静で物怖じしない雰囲気をもつ。ただ時々、感情的になり助けを求めるかのような表情も見せる。
でもやっぱり最後は納得いかない。ジミーは街の王様だからなにしてもいいとか、なに言ってんだってなっちゃうんだな〜。デイブを殺したジミーも、それを許す?怒らない?ショーンも…最後はみんな笑顔で終わるっていうのがわからなかった。デイブのことは誰が悲しんであげるんだっていう…
寝付けずに、夜更かし映画にこれを選んだのはちょっと違ったかな。(笑)朝から暗い(笑)