キャッスルグレンギャリ

渚にてのキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

渚にて(1959年製作の映画)
5.0
U-Nextで鑑賞。間違いなく名作だと思います。なぜスタンリー・クレーマーはオスカー無冠なのでしょう。(残念賞はもらってますが)彼が無冠なのはアカデミー賞の価値を下げていることになると思います。
人類が滅亡するまでの数か月間の人々の生き方がオーストラリア人とは切り離せない名曲「ワルチングマチルダ」とともに、淡々と描かれています。
確かに、すべての人が同じとき等しく同じような死を迎えるのであれば、だれも泣き叫ぶことなく、パニックも怒らず、静かに終わるのかと思います。
なぜ自分だけがという不公平感がパニック、争いをひき起こすのでしょう。
だれもいなくなったサンフランシスコ、メルボルンの街、怖い怖い。

筆者が本作を初めて見たのはTV洋画劇場で、当時中学生だったと思います。
TV劇場では受動的にたまたま見たことでこのような名作と出会えました。
今は便利になった反面、自分から見に行かないとなりません。嗜好が偏ってしまう気がします。。それによって本作のような名作が消えてしまうのではないかと心配になります。

TVで観た記憶で本作のオープニングシーンはシドニーのオペラハウス前の湾に潜水艦が浮上するところからはじまると勝手に思い込んでいましたが、全然違いました。