チッコーネ

ジャーロのチッコーネのレビュー・感想・評価

ジャーロ(2009年製作の映画)
3.7
人が寄り付きたがらないはずの地下オフィスや犯行現場の照明が明るすぎてイマイチ、日本語が登場するのにイタリア語は全然登場しない、そして日本語はかなり適当などなど、突っ込みどころが満載。
そもそもタイトルがセルフカバー気味で、進行も様式的なのだが、なぜか魅了されてしまう。
特に大団円でも悲劇でもない絶妙な塩梅のラストが素晴らしく、メインキャストふたりの激しさと断絶が、強い余韻として残った。
またイタリアの街並みや品の良い内装などが髄所で効果的に登場するのが、何とも優雅。
前半にはタクシーに搭載したカメラの届ける、疾走感溢れる映像も。