ピッツア橋本

トラスト・ミーのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

トラスト・ミー(1990年製作の映画)
4.1
“愛よりも信じて欲しい言葉がある”

優しい変人ハルハートリー監督が描く奇妙だけど何だか朗らかなラブストーリー。
彼の処女作『アンビリーバブルトゥルース』の姉妹作ともいえる構成。

高校生で妊娠し、もめた拍子に突き飛ばした父親が死んでしまったブロンドヘアの美少女と、腕と学はあるけれど何でもキレて仕事が続かない20代半ばの根なし草系男子が織り成す淡くて儚い恋愛模様。

なんだけど…何というか、性愛や恋愛論が独特で、何か理屈っぽいけど稚拙な感じ。
登場人物全員が拗らせてる感じが興味深い。
みんな何となくメルヘン。

主人公エイドリアンシェリーの可愛らしさ、ザ・ブロンド美少女感じが神々しい。
例え妊娠してるアバズレ設定だとしてもだ笑

この男役がメイキングで「ハル監督の演出はいつも意味不明でストレスフルな撮影だった」と眉間にシワを寄せながら語っていたのが忘れられない。

彼が起こすラストの行動がとてもインパクトがあって良かった。
お前のメンタリティならそらそうするんだろうなあ!と合点がいった笑

天然に振り回されつつ、みんなそのフワフワ感に脳がやられて、ドリーミーな演出に一体感を持って染まっていってしまった!
そんな気がする映画だ。
ピッツア橋本

ピッツア橋本