ミーハー女子大生

ハリー・ポッターと秘密の部屋のミーハー女子大生のレビュー・感想・評価

4.6
【あらすじ】
ハリーは学校での最初の1年を終え、夏休みをダーズリー一家のもとで過ごしていた。
ハリーが相変わらず意地悪な一家に嫌気がさしていたある日、突然ドビーという“屋敷しもべ妖精”が現れる。
ドビーはホグワーツへ戻らないよう警告するが、ハリーはそれを聞かずに、助けに来てくれたロンと共にダーズリー家を抜け出した。
そして新学期。
晴れて2年生となったハリーとロンは、もうひとりの親友ハーマイオニーとも再会し、いつもの充実した学校生活を送っていたが、やがて校内で不気味な出来事が次々と起こり始める…。

【感想】
再鑑賞。
⭐︎ ダンブルドア校長 珠玉の名言
「人生を決めるのは運命でなく自らの選択だ。」

蛇語を話せる能力を持っていることで自らを邪悪な存在ではないかと悩むハリー。
そんなハリーへの校長の言葉に感動した。

"Why, then, did the Sorting Hat place you in gryffindor?"
「では、なんで帽子は君をグリフィンドールに入れたのかね?」
―"Because I asked it to."
 「それは、僕がそう願ったから」

"Exactly, Haryy. Exactly.
 Which makes you different from Voldemort.
 It is not our abilities that show what we truly are.
 It is our choices."
「そうじゃ、ハリー、その通りじゃよ。
 君とヴォルデモートの違いはそこじゃよ。
 人が何者かを決めるのは能力じゃない。
 何を選択するかじゃ。」

そうだ。
何を選択するかだ。
自分が卑しい人間かと思えてきても心配することはない。
善い行動を選ぶ限り、高貴な人間なのだ。
自分が負け犬じゃないかと思えても。
希望を持ち続ける限り、負け犬ではない。

生まれじゃない。
学歴じゃない。
人種じゃない。
国籍じゃない。
何を選択するかで、
その人が何者かが決まる。


【ターミネーターとマトリックス】

実は、この
「運命ではない。自らの選択だ」
という人生哲学は、私の大好きな『ターミネーター2』と『マトリックス』にも見られる。

『ターミネーター2』では、サラが望みを失って、諦め気分になりかけたとき。
未来のジョンがサラに宛てたメッセージ
「NO FATE」の文字を見つける。
定められた運命なんてない。
未来は自分たちで切り開くもの。
このメッセージをみて、サラは再度立ち上がるのだ。

『マトリックス』では、預言者オラクルがネオに言った言葉。
"You'll remember you don't believe in any of this fate crap.
you're in control of your own life"
「運命なんていう下らないものを信じちゃだめ。
 自分の人生は自分でコントロールするものなの」

そう。
運命とは、決められたものではない。
自らが行う選択とその結果の積み重ねなのだ。

ストーリー 5
演出 5
音楽 4
印象 4
独創性 5
関心度 5
総合 4.6

2/2024