ミーハー女子大生

きみに読む物語のミーハー女子大生のレビュー・感想・評価

きみに読む物語(2004年製作の映画)
2.9
【あらすじ】
身分違いの純愛を貫く若き恋人同士の情熱的な愛と彼らの行く末がつづられる。
家族とひと夏を過ごすためにノース・カロライナにやって来た良家の子女アリー(レイチェル・マクアダムス)は、地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)から熱烈なアプローチを受け、やがて愛し合うようになる。

【感想】
これって純愛って言うのかな?
個人的にはただの二股にしか思えませんでした。

女性がかなりの自己中でイライラしました。自分の見栄や理想で振ったのに、新聞記事で元彼を発見して、今付き合っている彼(婚約者)に「すぐ戻るから」という返事を言ったのに結局戻らず、元彼と結婚、、、
婚約者が本当に可哀相です。
婚約者は別に何も悪いことはしていないのに、、、
そりゃ婚約者が怒るのは当然でしょ。

なんか婚約者が悪者的に描写されていたのにもイラっときましたし、この女性の自己中に人生を振り回された婚約者や元彼が可哀相に思えました。
私は「純愛=一途(ひたむき)な恋愛」だと考えているので、これは純愛ではないと感じました。
ただ自分の都合の良いようにコロコロと気持ちを替えているだけにしか思えませんでした。
いくら愛しているからって何をやっても良いという感じが伝わってきて、それは違うんじゃないの?と思いました。

そして結末の場面。
なぜこの老夫婦を死なすのでしょうか。
その前の、おばあちゃんが少しでも記憶を思い出せて、回復の兆候が見られて幸せなおじいちゃん、という場面で終わらせた方が十分素敵なエンディングだと思うのですが。
なぜわざわざ死なせたのでしょうか。
死んで観客を泣かせようとするパターンが見え見えに思えました(死んで泣かせるというパターンが私は大嫌いなもので)。
最後に凄まじいトドメが来て、2時間近くも見て最後がこれかーと少し呆れてしまいました。

あと、若い時のこの2人と、年を取ったこの2人の性格が全然違います。
クールな青年が穏やかになっているし。
人格はそんなに簡単に変わるものではないと思うのですが。。。
人格が変わった要因が描写されてなかったので、不自然に思えました。
容姿も若い頃と比べると全然違っていて驚きました。
介護疲れからあんなに老いた顔になったのかなあなんて思ってしまいました。

アルツハイマーに関しても、アルツハイマーになった経緯が全く描写されていないので、いきなりアルツハイマーのおばあちゃんを介護をしているおじいちゃんのシーンを見せられても戸惑ってしまいました。

すごく評判の良い作品ですが、個人的には駄作に思えました。
人間不信になりそうです。
見なければよかったかもなあと後悔した作品でした。

ストーリー 2.5
演出 3
音楽 3
印象 3
独創性 3
関心度 3
総合 2.9

4/2024