ryodan

蟹工船のryodanのレビュー・感想・評価

蟹工船(2009年製作の映画)
4.0
2012-04-19

言わずと知れた、プロレタリア文学の代表作。
読んだことはありませんが。現代に合わせた感じで、分かりやすい話の持って行き方でした。1%に対抗する99%は一致団結しなければいけない。冒頭、前向きな集団自殺ってのがありましたけど、それは一見攻撃の様で、実はそこで敗北しているんですよね。ryodanとしては、これもアリかと思ったんですけど。一時だけなんですよね、効果あるのは。こんな劣悪な環境で仕事してるわけではないんですけど、やはり考えてしまいます。ウチの仕事場でも、人手が足りないときに、派遣さんが来ます。ホントに一期一会で、「使い捨て」感が染みついているのか、どこか諦めているような印象を受けます。彼らが一致団結しないような社会の仕組みに腹が立ちます。そりゃ、卑屈にもなりますよ。社会的弱者はまとまらなければ。そして何度も立ち上がらなければ。イイ映画でした。
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