さすらいの雑魚

害虫のさすらいの雑魚のレビュー・感想・評価

害虫(2002年製作の映画)
3.6
名古屋シネマテークにて見る。
繰り返される登下校、十年一日のような学生生活。誰もに覚えがある惰性の日々。
そんなレールの上を歩く女子と、レールから外れてゆく女子の暗いがよくある青春賦とか思ってたし展開的にはまったくそのまんまだけど、どうも少し違ったかも。
己の意思で棹を差さずに、漂うように流されて生きてる二人の少女はレールの上だろうがレールから外れてようが生きながら死んでるみたいなモノだと言うことだろうか。
慣性に推され知れきった明日に押し流されるだけなら、緩慢な死となにが違うのか。
さらに言うなら見てる君たちも似たようなモノだよ。と言いたいのかどうなのか。
ぶった切ったようなラストは何か意図があるはず、とボチボチ考えながらつらつら書きつつ、とっちらかったまま書き終えたのでそのまま筆を置いてみる。
どこがって訳ではないですが、心に残る作品です。
宮崎あおい、蒼井優に伊勢谷友介と田辺誠一などなどチョイ役にも あっ! て役者さん使ってて今となっては豪華な面々の共演に、、、母役のリョウの壊れ方が寒けがするほど。
嗚咽ってアレだな、アレがお手本かも。

ネトフリやAmazonの配信に無いので、ご覧になりたいかたは、映画館かレンタルになるかも。