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昭和残侠伝 唐獅子牡丹のマーチのレビュー・感想・評価

昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966年製作の映画)
3.8
【感想】

「昭和残俠伝」シリーズ2作目。

続投キャストもいるので続編かと思いきや、勧善懲悪の構造自体は同じだが、全く違う別物の物語へ。ここで初めてこのシリーズは作品毎に別の世界線を描いていくスタイルなんだと気付いた。色んな世界線の、色んな健さんが楽しめる…だからこそ池部良との関わり方も様々だし、人々との関係性も様々。それをもって、多様な種類の“人生そのもの”を描いている。

今作では子どもと健さんとの絡みがストーリーのポイントとなっており、それ自体は悪くないものの三田佳子との絡みも含め、前作に比べると人間性(or 人間関係)の描き込み方が少し希薄になってしまっている印象を受けた。でも個人的にそれくらいは全然ありで、依然として好きなシリーズであることに変わりはなかった2作目。
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