キアヌ・リーヴス主演、DCコミックス原作のホラーアクション。ジャンル映画ながら、制作費は1億ドル、共演にレイチェル・ワイズ、ティルダ・ウィンストンという豪華さ。
また、若き日のシャイア・ラブーフが出演しているのには驚いた。
カトリック要素を多く含みながらも、信仰心が無く、常にタバコを咥えるヘビースモーカーという主人公。終盤のハーフ・ブリード退治に用いるガジェットの中2要素から、日本でもカルト的人気がある作品。
個人的に、祓魔師(エクソシスト)を題材とした作品を知りたくて鑑賞。
水を通じて現世と地獄を行き来したり、現世に行けない天使や悪魔が、半分人間のハーフ・ブリードとして現世で人間に混じりながら生活しているという設定は新鮮。
とはいえ、悪魔側は作中でも度々現世にちょっかい掛けてくるし、終いにはルシファーまで降臨したりと、割と好き勝手な暴れっぷり。
中2的な要素を多く含んだ設定の数々には好感が持てるが、アクションシーンの少なさと地味さには、もっとパンチが欲しかった。
何より頂けないのは、終盤で黒幕をルシファーが倒してしまうという点。せめて、主人公の肉体に憑依してとかなら上がったのだが。
続編の話があるようだが、今作から既に18年が経過している現在、どのような物語を語るつもりなのだろうか？何より企画が実現するかだが。
