龍馬

単騎、千里を走る。の龍馬のレビュー・感想・評価

単騎、千里を走る。(2005年製作の映画)
4.0
実は、この映画を作るきっかけとなったのは、高倉健は日本では数々の賞を受賞しているものの、海外の賞を撮った事がなく海外での賞を狙って撮った映画だったそうです。

そこで海外では、いくつもの賞を受賞しているチャン・イーモウ監督と手を組んだというわけです。

チャン・イーモウ監督といえば、デビュー作の「紅いコーリャン」でベルリン国際映画祭で金熊賞、それ以降もベネチア映画祭で金獅子賞を2度、カンヌ映画祭でパルム・ドールを獲得するなど、3大映画祭で数々の名だたる賞を受賞した監督であることは今さら言うまでもありませんね。

まず、問題になったのは脚本で、お互いが納得した脚本でなければこの映画は成立しないという事から、5年に渡り何度も脚本の見直しが行われ、最終的にこの映画が出来たわけです。

残念ながら、各国での賞は受賞は出来なかったものの、この映画は親子の絆をテーマに人々の心の温かさや自然の美しさなど、大きな感動を与えてくれる力作に仕上がっています。

高倉健と言えば、日本では任侠物を始め、「幸福の黄色いハンカチ」・「鉄道員」「ホタル」を思い浮かべますが、中国では1976年の「君よ憤怒の河を渉れ」が凄く有名なのです。

中国では外国映画の開放政策がはじまり、その記念すべき第一作がこの映画で中国全土で公開されたので高倉健と言えばこの映画だったわけです。

6月11日~6月19日まで上海で第19回上海国際映画祭の正式イベントである「2016上海・日本映画週間」が開催されます。

日本映画の中から『健さん』KEN SANも上映されます。
龍馬

龍馬