J四郎

ラスト・アクション・ヒーローのJ四郎のレビュー・感想・評価

3.8
シュワちゃんが劇中劇のアクションヒーローを演じているメタな映画。

これは当時は散々な低評価で、アメーリカの知人もシュワちゃん作品の中でも最低デースとか鼻で笑ってました。でも、この映画は個人的には結構好きなんですよね。あれ?意外と面白いやん?と思ったもんすわ。

今作のシュワちゃんは劇中のアクション映画、スレイターシリーズのアクションスターです。その大ファンの少年君が映画館のイカれたジジイから怪しげなチケットをもらいます。それは映画の世界に行ける(!)という夢のようなんだか悪夢なんだか分からないトンデモアイテムでした。

そんな彼らが映画の世界と現実世界で繰り広げるアクションもんなんですが。この時代の乱暴なアクション映画全般をやり過ぎだよ!ってくらい皮肉ってたり、アクションスター自身の有り得ない頑丈さや彼の本音すらネタにしてます。

他にもT2のセルフパロをはじめ(雑な)映画ネタも満載。メタ要素として、このスレイターさんは劇中でもシュワちゃんが演じているって、ややこしい設定でして。なので現実世界でもシュワちゃんが存在しているという面白い世界観になってます。そんな世界なのでプレミアショーのシーンではカメオ出演が意外とゴージャスだったりします。

ま、アクション映画として見るなら凡作なんすけど、遊び心が大暴走している楽しい作品ですね。(悪ノリしているとも言えるが)
少年とシュワちゃんの交流もベタだけど悪くない出来。
J四郎

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