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サムサッカーのgcpのレビュー・感想・評価

サムサッカー(2005年製作の映画)
4.0
公開時、シネマライズでフライヤーを持ち帰って未だに実家にある位なのにやっと観た、なんでもっと早く観なかったんだろう!静かなレディ・バードという印象でかなり響いた やっぱり、マイクミルズの家族の話が好きだ。いくら心理学を学んだって、麻薬患者を救えたって生身の十代の子どもと対峙するのは難しい、身を削る毎日。例え教育学の教授だったとしてもそうなのだろう。ティルダスウィントンが静かに母親の葛藤を演じていて涙が止まらなくなってしまった。他にも劇中の大人たちはジャスティンと程よい距離感を保っていて、各々まだ未熟な面を持ち合わせているのが良い。父と歯医者のキアヌリーブスが正にそう。只のマセガキに見える弟でさえ苦悩していて、さらっと告白する。(わたしは大きく肯く)顧問が、満たされたいと小手先な手段を取り始めるジャスティンに『私の責任だ』と見切りをつけたように言い放ったのもリアルだった。その中でマットシュラムだけが異端で、遠く離れた存在である彼が物語を動かすのが面白い。エリオットスミスの音楽も良い。
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