エズラ・ミラーが最高。友達できない主人公が、はみだしもの達と友情を育んでいくってだけでも見応えがあるが、その中の恋愛のイザコザと、セクシャリティと、主人公が抱えるトラウマと...って100分にしては盛り沢山。特に主人公には親友を喪った過去以上のトラウマがあることがわかっていくんだけど、それが話を複雑にしていて感情が追いつかないのがもったいなかった。原作があるから仕方ないのか？と思ったら監督自身が著者だそうで読んでみたい！パトリックとサムが義兄妹になれたのは奇跡的に思えるが、主人公チャーリーがパトリックに声をかけたのは、正に「観察して理解する」能力の賜物だと思う。無口なひとは相手をモヤモヤさせたりして、皆いっそ頭の中を覗いてほしいと思うだろう（饒舌なひとだって勘違いされやすいから同じことを思うが。）でもきっとこれからもチャーリーにはたくさん良い出会いが待っているだろうと温かい気持ちになる。ひとつ、重く受け止めなきゃならんのは「17歳になるってことがどんなか忘れた人」にだけはなっちゃダメってことだ！
