GIN

パニッシャーのGINのレビュー・感想・評価

パニッシャー(2004年製作の映画)
3.5
マーベル作品『マダム・ウェブ』が公開されるので、同じマーベル作品を鑑賞パート2!

最愛の家族を殺されたFBI捜査官が、裁かれぬ悪を自らの手で処罰する闇の制裁人となって壮絶な闘いを繰り広げる、マーベルコミックのダークヒーローを実写映画化したサスペンス・アクション作品。

2004年制作。
裏社会を支配するセイントの息子がFBIにより殺される。
セイントは、息子を殺した捜査官のフランク・キャッスルと家族を襲撃。
地獄のような惨劇の中、ただ1人生き残ったフランクは、法に代わって自らの手で制裁を下すことを決意し、闇の私刑執行人“パニッシャー”として生まれ変わる―。

この作品、アメコミが原作なんですね。
主人公が特別な力を備えている訳ではなく、生身の普通の人間という設定が他のヒーロー作品と違っていて良いと思います。

主人公フランクを演じるのは、トーマス・ジェーン。
家族を失って復讐の鬼と化し、組織を相手にシワジワ追い詰めていく“パニッシャー”を見事に演じていました。
裏社会のボス、ハワード・セイントを演じるのは、ジョン・トラボルタ。
こちらも嫉妬深くて、虫酸が走るくらいの冷酷な悪党っぷり。
二人の魅力・存在感が作品の中で光って見えました。
この作品、良い脇役が結構揃っていて、特にハワード・セイントの忠実な部下、クエンティンを演じたウィル・パットンの存在感が良かった。
フランクの父を演じたロイ・シャイダーも短い出演時間でしたが、出演自体が驚きでした。

物語は、終盤にかけて観ていてスカッとする仕上がり。
組織の幹部を追い詰めていく過程が面白く、アクションは、ほぼほぼ爆破とガン・アクションがメイン。
ラストの制裁は最高でした。
一度死んだ人間というものは、強いという事なんでしょう。

この作品の良かったところは、フランクと同じアパートに住む住人との交流がほっこりするところ。
彼らとの交流は、張り詰めた空気を和ませ、緩急のバランスのとれた作品に仕上げていたと思います。
(テイブは可哀想だったけど…😔)

P.S.
最近、トーマス・ジェーンを見かけないけど、どうしてるんだろうね?
GIN

GIN