深い雪に閉ざされた森の奥にひっそりとたたずむ洋館、ミモザ館。そこは社会から孤立してしまった 現代の迷える羊たちが生活する小さなコミューンだった。そこへある日、一人の少女が風のように やってくる。みほ(つみき)という名前のその少女は、いつも微熱があって、そのせいか素晴らしい感 性を持っていた。熱が上がると、みほはミモザ館の住人たちの夢の中へと入っていく。閉ざされた 心の内側で、それぞれの“真実の生”と出会ったみほは、彼らの淋しい気持ちをときほぐしていく…。
母を数年前に亡くした小学 4 年生の美咲は、度々奇行を起こして家族を困らせている。 不登校の彼女を心配する学校の先生や周りの大人たちをよそに、美咲は陶芸家の工房で遊ぶようになる。 そんなあ…
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