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カオスのhoteltokyoのレビュー・感想・評価

カオス(2000年製作の映画)
3.3
実業家でもある小宮山隆幸がその妻とレストランで食事後、妻が疾走してしまう。その妻を見つけることができず帰宅した小宮山に「妻を誘拐した」と電話がかかってくる。実はこれは妻が仕組んだ狂言誘拐だった。妻の目的はいかに・・・的な物語。

狂言誘拐を頼まれた男、萩原聖人演じるなんでも屋の黒田。中谷美紀演じる妖艶な妻に徐々に心を奪われるも言われた通りに誘拐に見せかけた脅迫電話をかける。だがある日、黒田にも謎の男から1本の電話がかかってくる「お前の計画を知っている」と。様々な思惑が交差するこの展開こそがリングを撮りきった男、田中秀夫が仕掛ける「カオス」なのであった。時系列もあっちこっちに飛ばされる様はまさにカオス。中谷美紀の妖艶な役もまさにカオス。

全体的な雑味も含めてカオスな本作。このポテンシャルが癖になる人は少ないかもしれない予感がすることを踏まえつつ、先に原本を読むと良いのかもしれない。
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