多分昔一度観たことあるのですが又観てみて、覚えてた部分と覚えてない部分とありました。
何となく落ちぶれたブラスバンドが立ち直るストーリーの中で恋愛展開がある、みたいなことをぼんやり覚えてたのですが今回観て、かなりの社会派作品だったことを認識しました。先日エリザベス女王が亡くなって世間一般的には追悼ムードになっていますがこの作品の登場人物が女王の死を悲しんだかどうかは疑問な所です。ピート・ポスルスウェイトが最後にスピーチをする中で当時の政府やサッチャー政権に対して労働者に対して寄り添う姿を見せなかったことにかなり厳しい言葉を述べていましたがそれは女王やロイヤル・ファミリーも同じく苦しむ庶民に耳を傾ける姿勢を見せた試しはなかったと思います。
今作にかかせないのがヒロイン役のタラ・フィッツジェラルドですね。ここまで存在感がある方なのにあまり他の作品で観たことないのが不思議です。こういうことは80年代90年代あるあるなのかも知れませんね。これが今だったら配信ドラマとかNetflixとか仕事に欠かすことないと思います。ユアン・マクレガーは安定のユアン・マクレガーでしたね。
