アメリカン・ヒストリーXのsmithmouseのレビュー・感想・評価

ネオナチ集団のカリスマリーダーが立場が逆転した刑務所での経験からグループを抜けようとするが、かつてのカリスマ故に苦悩する。その心臓の上の白い肌に彫られた真っ黒い鉤十字のタトゥーがモノクロ画面では凄い不気味。消せない過去とセットのタトゥーを背負い乍ら最後にとんでもない代償を支払わされたエドワード・ノートンの演技は凄かった。
水が低いに流れる様に「差別」は簡単に自身の不幸を嘆く人間に怒りと共に拡散していく。加害者側の「負け組」感が其処から抜け出そうとする主人公達と対比される構図に説得力があった。

• #3・8_φ(･_･)