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ハンニバルのhoteltokyoのレビュー・感想・評価

ハンニバル(2001年製作の映画)
3.8
前作『羊たちの沈黙』で精神病院から逃げ出したハンニバル・レクター教授は、イタリアのフィレンツェに住んでいた。潜伏するというよりも、イタリアの美術品や歴史について教会で講義を行うなど、知性を生かした振る舞いで市民になりすましていたのだ。そんなレクター教授を捕まえるため、以前レクター教授から深い傷を追った大富豪は、レクター教授を追い詰めたFBI特別捜査官のクラリス・スターリングを利用することを思いつく。悪魔のような天使のレクターに近づけるのだろうか・・的な物語。

以前『ハンニバル・ライジング』を鑑賞したので、『羊たちの沈黙』の続編という立ち位置の今作を鑑賞。ライジングでは若かりし頃のレクター教授がレディ・ムラサキと出会い、ケンドーを覚え、日本刀を振り回す過去が明らかになったが、今作でもその殺人能力の高さを垣間見ることが出来る。今作でもというか今作からの設定なのかもしれないが、男抑え込んだり、泥棒がブレスレット奪われる代わりにタマ(命)捕ったり、ムッキムキのポプピンス。前作のように湿りっけある純度100%のサスペンス色から、一変、レクター教授超人化は今作から始まったのかもしれないね。

もちろん内容は極上のサイコサスペンス。お得意の心理戦はもちろん、レクター教授の危険性に気づいた人間の怯える表情は見ものである。ここ、イタリアフィレンツェという美しい街を舞台に起こるハンニバル劇場。彼は、悪魔なのか?天使なのか?ミッドナイトはいつだってシャッフルだね。
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