レクター博士三部作のラストを飾る"ハンニバル"。
ジョディフォスターが演じたクラリス。あまりにも"羊たちの沈黙"の印象が強過ぎて…ジュリアンムーアには申し訳ないけれど、ジョディ程のスター性・カリスマ性が感じられない。
でもラストのディナーのシーン…胸の谷間が大胆に見える黒いドレスは超色っぽくて素敵でした♡
はっきりした口調でクラリスに指示するレクター。意志が強く何ものも恐れない強さが感じられる口跡。そしてクラリスを操る明晰な頭脳。相変わらずアンソニーホプキンスの怪演ぶりは健在です。
舞台はイタリアフィレンツェにまで飛び、ジャンカルロジャンニーニの刑事を追い詰め、追って来たクラリスをも追い詰めるレクター。
こんな鬼畜の様な殺人鬼なのに、レクターが窮地に陥ると何故か助かって欲しいと思うのは、もう彼がヒーローに昇華してるから?
お話はドンドン気味の悪さがエスカレート。ラストのあのシーンの衝撃度とグロさは目を覆う。
微妙くも"キングスマンゴールデンサークル"でジュリアンムーアがミンチを作った事を思い出し、その共通性に笑えてしまったわ〜(^_^;)
前作・前々作の謎解きの面白さは半減してしまったけど、全体に暗いトーンで作られた雰囲気は嫌いじゃなかった。
飛行機の中の示唆に富むラスト…レクター博士は永遠なのかな?