おけい

ハンニバルのおけいのレビュー・感想・評価

ハンニバル(2001年製作の映画)
3.7
『羊たちの沈黙』から10年後の続編。再鑑賞。監督はジョナサンデミからリドリースコットに変わりました。

誰もが感じてるであろう本作の残念な所はクラリス役がジョディフォスターじゃなくなったことでしょう…。ジョディフォスターが同じ役は引き受けないと断ったそうだが。

ベテランのFBI捜査官となったクラリス役にジュリアンムーアが起用されましたが、やはり私的にはイメージがかなり違う。候補に上がってたジリアンアンダーソン(Xファイルのスカリー捜査官)の方がまだイメージに近かったかもしれん。

とは言えレクター役のアンソニーホプキンスは健在。イタリア、フィレンツェに潜伏しているレクターの狂気と残酷さがあまりにも美しく描かれており、リドリースコットお得意のダークな映像美を堪能することができる。レクターのクラリスへの歪んだ愛を感じるラストシークエンスも美しい。

脇を固める俳優も、ゲイリーオールドマン(素顔は拝めないが…)にレイリオッタと好きな俳優が怪演しており、こちらも申し分ない。ゲイリーに至っては猪のエサにされ、レイリオッタに至っては、生きたまま脳みそを食されるというショッキングさ。この有名なシーンは既に映画史に残る名物シーンとなっているでしょう。

最後に忘れてならないのが、渋オジの存在でしょ。フィレンツェの捜査官パッツィ役。ジャンカルロジャンニーニは私的に思いのある俳優で。子供の頃観た『流されて…』がかなり衝撃的で野性的な役柄が忘れられません。本作ではイタリアの渋いオジサマ💕興奮ポイント爆上げでした。
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