ガッサ28

裸のランチのガッサ28のレビュー・感想・評価

裸のランチ(1991年製作の映画)
4.0
バロウズ原作の作品を初めて体験した。世界観はディックの作品と似ているような気がした。退廃としたSF感。同じ時代の作家だからか?

ジャズの音楽と埃を感じるフィルムの映像、主人公ビルのまごまごした喋り、虫やタイプライターの不気味さが重なって、これしかないという映像が出来上がったと感じた。これがクローネンバーグの映画か。
心地良い。
心地良いが、仕事の疲れもあって途中少しだけ寝落ちした。

インターゾーン商会も虫もインターゾーン市の登場人物も全部幻覚なんだろう。
なんというか薬物にどっぷり使った文化、国、作家の映画だなと感じた。
ドラッグカルチャーというのがまず強烈だよね。

幻覚は何かを喩えているし、それが何かを感じるのが醍醐味かなと思った。
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