グラビティボルト

斬るのグラビティボルトのレビュー・感想・評価

斬る(1962年製作の映画)
3.8
71分で描かれる独りの剣士の陰惨な生き様。傑作。  
冒頭、女が斬首を待ち、介錯人が刀を清めて女を見詰めるんだけど、両者の切り返しで互いの情を納得させてしまう語りの最短距離が凄い。
介錯人が女の首を落とす寸前、刀を清めるショット、剣先を水が滴る様を捉えたショットのフェチズムを筆頭に、観たことないショットが頻出する。