みゆきち

母なる証明のみゆきちのレビュー・感想・評価

母なる証明(2009年製作の映画)
3.4
初鑑賞、字幕版。

知的障がいのある息子が殺人の犯人として逮捕されてしまう。母親が息子の無実を証明しようとあちこち聞き込みをし真犯人を見つけようと奔走する…

親ってのは息子の無実を信じてるんだよね。わかるんだけど、このお母さんの愛情のかけかたがかなり依存してるというか…我が子への可愛がり方が異常でちょっと気持ち悪かったな…。

立ち小便しながらの薬のませるシーンで我が子を隣でじっと見つめるとか、食事シーンでの食べさせるがごとく次々と食べ物を乗せていったり、夜は一緒に寝たり…。親子の会話で「女と寝る」とかいう会話するかなあ…?息子は良くわかってはいないんだと思うんだけどね…。
飲酒するんだからそれなりの大人の年齢なのに、自立を促すのではなくずっと手を掛けて幼児のように全てに手を掛ける。わかるんだけど、もうある意味依存。完全に子供というより自分のパートナーか自分の分身のような立ち位置に子供を置いてるな…思ってたら、「私と一心同体」って言ってるシーンあって、やっぱり…ってなった。

救いの無い、暗い作品。
母は子の無実を信じる。信じたい。
母一人でこの子を育てるのは生活するのも含めてとても大変だったと察せれるだけに、子の可愛さは余計に増すんだろう。子供のためならなんでも出来るんだろうな。鬼にもなれるって言うやつ。そしてひどいわ。胸糞だわ。だけど、どうしようもないのもわかるわ。
わかってとても辛くなった作品。

それにしても韓国の警察はろくに捜査もしないであれが普通なのか…?めっちゃ心配になるわ
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