このレビューはネタバレを含みます
終戦直後の激動の台湾に生きた一家の話。歴史に疎いので理解できたとは言い難いが、宗主国が日本から中国に代わり、その後政府を樹立するまでの激しい移り変わりの中で生きた人々の姿をリアルに感じられた。DVDに添付されていたブックレットに載っていたが、中国当局に捉えられて処刑される人々が歌っていた歌は当時の日本の流行歌らしい。まだ自国の文化が醸成しきれておらず旧宗主国の文化にしか寄る辺がないから、という理由らしい。なんという悲哀。そういった背景もきちんと理解できてたらもっと楽しめた気もする。
文句なしの名作だが自分の理解力と記憶力が足らなかったので本筋を追えなかったところが多々あり若干点数を落とした。