玉音放送に重なる出産の苦痛に喘ぐ声=戦争の終わりと生命の誕生という相反する二つの事象を重ねる幕開けから、壮大な叙事詩を予感させる…。
それは終盤、葬送音楽が響き渡る中で行われる結婚式へ変奏されるのだ…
本土からの国民党軍と台湾人の衝突があり、「こんなんだったら日本軍の方が、まだマシだ」と台湾人に言わしめたことは有名なことだが、映画のためかキレイに作っているのかな。もっとエゲツない事が起こったと記録…
>>続きを読むなんかいいって感じは漂うし、だいたいのストーリーは分かるし、だいたいこんなこと描きたいのかなーってのは分かる。
けど、ムズイなと思った。
エドワード・ヤンはすごく好きだけど、ホウ・シャオシェンが苦…
歴史をつかまえる大きなまなざしと、人を描くための鋭敏な耳。
観るべき映画ほど、見づらい場所にあることを嘆かわしく思いながら、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の代表作を、ようやく観ることができた。そして…
ワンカット長回し固定が多く、その限られた空間でストーリー展開が自然に行われ、また当時の台湾の広角による圧倒的な自然風景によってそこに点として映る人間、そして聞こえてくる声、そして紡がれる殺人とストー…
>>続きを読む観た後に不思議な余韻が残る映画だった。
トニーレオンのなんとも言えない表情と悲しい音楽がずっと残る。
DVD買ってようやく観れた本作、侯孝賢のいつものキレッキレな演出は抑えめで、カメラは動きカット…
作品自体は20年前から知っていたけど、「観ても分からないだろうしな…」と敬遠していた。
何冊かこのあたりの台湾の歴史に関する本を最近読み、ようやく気持ちが整った。
寛子のナレーションする声の可憐なこ…
傑作。
日常の雰囲気で始まるけどキッと引き締まる空気感みたいなのが序盤から伝わってくる。
台湾の近現代史の勉強になるけどある程度勉強してから見た方が良かったかも…。
どの国もヤクザや反社会的な組…
ヤクザとして日本政府と渡り合った林一家が戦後、二・二八事件に翻弄されつつ、兄弟たちがそれぞれ様々な暴力の犠牲になってゆく。
台湾語、日本語、広東語などの諸言語、春雷、銃声、爆竹、賭博札、台所とさまざ…