十一

殺し屋1の十一のレビュー・感想・評価

殺し屋1(2001年製作の映画)
3.5
漫画を読破して面白かったので映画の方も見てみた。ポイントをよく拾って映像化してあるが、諸々の配慮と古いCGのチープさが、原作にあったアクの強さと衝撃を薄めている。エゴの極致にサディストを君臨させ、欲望の対象をモノとして扱うエロスの発現を、マゾの暴力団員幹部との究極の暴力を振るい振るわれる関係の中で鮮やかに浮かび上がらせる。とはいえ、原作ラストの対決シーンの説得力に比べれば、長台詞のインパクトはどうしても弱い。
十一

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