理か

エル・スールの理かのネタバレレビュー・内容・結末

エル・スール(1982年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

父はなぜ


絵画のように美しい景色。
並木道を通り、蔦バラで覆われた門をくぐるとかもめの家。父は国境と言う。

エル•スールとは、スペイン🇪🇸語で"南"という意味だそう。
スペイン内戦で南に住んでいたエストレリャの父アグスティンは、その父と反目というより敵対して逃げるようにこの地に辿り着いた。病院に勤務する勤務医である。
また、振り子を使って色々予言する力も持つらしい。
母は、内戦の報復で教職を追われたと説明される。

エストレリャの初聖体拝受の際、南から祖母と父の乳母がお祝いに来てくれた。本当に花嫁のように白くて美しい姿だった。人前に出たがらない父も後ろで見ていてくれて、後、エストレリャと踊ってくれた。

父の部屋で何度も同じ女性名を書いた封書を見つけ新たな父を発見する。
偶然帰り道父の愛車バイクを映画館前で見つけ貼ってあったポスターに父が書いていた名前を見つける。受付でチラシをもらいその女性というか女優を確認する。父が出て来るのを待ち、カフェに入って行き手紙を書いているのを見て父に合図を送る。
父は娘に見られて一瞬動揺した。
その女優の作品を観ていた父、娘にはごまかす。

その女優からの返事。
なぜ今頃?4回出演したうち3回殺される役よ。
1年前に辞めた。セビリアに逃げている。もう手紙を書いて来ないで欲しい。   と。
父はどう思ったか。

母と赤い毛糸をくりながら🧶話をする。
写真館にはエストレリャの写真も飾ってある。
なぜか並木道の木に白いペンキが塗ってある。

時々、父は、帰って来ない日があった。
ある日、学校にいるエストレリャを呼び出し、グランドホテルで昼食をとろうと誘う。
一通り食事を終えた後、娘からあの手紙を書いた日のことを伝えられ、女性のことも尋ねられ動揺する父、洗面所で顔を洗う。
席に戻った父は、娘に
「学校をサボれないか?」と聞くが、
娘は学校に戻る。
父は、「思ったまま何でも言えることはいい」とも言っていた。
その晩も父は帰らず、‥‥
あの女性に長距離電話したらしいが。
永久に帰らず‥‥、持ち物皆家に置いていた。
娘は後悔し、
父が過ごしていた屋根裏部屋に行きベッド下に隠れる。見つけた母は心配ばかり。
しばらくして床に伏せるエストレリャ。
南に療養しに行くことになる。
理か

理か