都会の毒。農村の純粋さ。
純粋といっていいのだろうか。
マルヤの境遇が自分にかさなり、田舎から都会へ出てきた身からすると、
自分は、知らず知らずのうちに毒におかされて、
結局は、ゴミの山の一部になってしまうのではないだろうか。
そう思わずにはいられない。
なんとなく、感じる不和感は、ここからきているのかもしれないと、
アキが表してくれている気がする。
農村から人がいなくなっていく、どこも同じで、
それでも、農村の風景には郷愁を感じ、美しさを感じずにはいられない。
サイレントだからこその、美しさ、毒。