トシオ88

オデッサ・ファイルのトシオ88のレビュー・感想・評価

オデッサ・ファイル(1974年製作の映画)
3.6
「ジャッカルの日」の原作者フレデリック・フォーサイスによるもう一つの世界的ベストセラーの映画化。「オデッサ」という、生き残ったナチスの残党達による謎の組織を追うジャーナリストの活躍を描くサスペンス。
主演はジョン・ボイト、アンジェリナー・ジョリーの父ちゃんはまだまだ若くて30代半ばくらい😃でも当時既にハリウッドの演技派俳優としてスター街道驀進中の頃🤩

舞台は1968年のクリスマス間近のハンブルグから始まる。まだドイツも東西に分かれていて、時代は冷戦真っ只中。
戦後の傷跡も癒えていない西ドイツを舞台に、旧ナチスとイスラエルのせめぎ合いの中にジョン・ボイトは巻き込まれていくが、彼の真の目的はラスト間近に明らかになる😨🙀

第二次世界大戦でのナチスの蛮行は記録映像や様々な映画で描かれてきたが、ここでも主人公が執拗に追いかける親衛隊隊長の残虐行為は観てて鬱になる。実在の人物で、この映画とは異なり最後は逃亡先のパラグアイで普通に亡くなったなんて話を聞くと腹ただしい限り💢

後に「オペラ座の怪人」「キャッツ」などを手がけるアンドリュー・ロイド・ウェバーが本作の音楽を担当しているが、まだあの神がかった曲調は伺えない。1970年代のナチスを巡るサスペンスとしては、「マラソンマン」と並ぶ骨太の佳作🎬
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