りっく

男はつらいよ 寅次郎忘れな草のりっくのレビュー・感想・評価

4.0
ピアノのおもちゃを寅さんが良かれと買ってあげたことを発端に寅さんの説教を下を向いて聞くお通夜状態のお決まりの場面から網走への旅路で出会うリリーに東京で再会し…という物語は、惚れっぽく照れっぽい寅さんと、直球をズバッと投げ込むリリーとの恋模様に焦点が当てられる。

家族の温もりや団欒の場をリリーに用意してあげる寅さん。だがそれは恋愛感情というよりも人間愛からだろう。愛に溢れる2人の男女が今回も交わることない切なさが身に染みるものの、最後に本筋と関係ない
北の大地の労働者賛歌になるのは70年代っぽさというか山田洋次らしいというか。
りっく

りっく