とうるうまん

2001年宇宙の旅のとうるうまんのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
1.5
この点数はスタンリーキューブリック及びその信奉者への挑戦である

彼の作品は映像美とそれに反する難解どころか意味不明なストーリーラインに代表される
前半のナショナルジオグラフィックはそうだと思えば面白いのかもしれない
後半、所謂AIの暴走が画かれていく
それはそれであの時代でそんなテーマで作品を作ろうとしたこと、アナクロながら試行錯誤で撮影した根気には脱帽する
だから0.5だけ評価を加えた

映画は2時間という少ない時間で全てを伝えなければならない
1クールアニメにすら到底及ばない時間で魅力と中身を伝えきらなければならない
限られた時間でどれだけのことができるか俳句的な楽しみかたがあるのが映画の側面のひとつだ
それがこれはなんだ、ラストシーンは麻薬でもやっていないと理解できない難解すぎる映像の暴力をわれわれに押し付けてくる
これを理解したくば必ず目の前の機械で考察サイトを覗かなければならないだろう
設定資料を見なければ理解できず、理解できないやつは阿呆だといわんばかりのキューブリック作品にはほとほと嫌気がさす

少なくとも80-90年代以降の現代映画に慣れ親しんだ者にとっては苦痛でしかない
勉強のつもりで見ることをオススメする