JUN

トータル・リコールのJUNのレビュー・感想・評価

トータル・リコール(2012年製作の映画)
3.5
シュワちゃんのものはまだ観たことがないのですが、お先にリメイク版を…
たくさんの方が書かれていらっしゃいますが、世界観がブレードランナーにとても似ている。
というか、原作がフィリップ・K・ディックなので、同じ作者なら当然といえば当然ですよね。マイノリティ・リポートしかり。本当にフィリップのSFは夢があって大好きです。

舞台はイギリスとオーストラリアにしか人が住めなくなってしまった近未来。物語は、労働階級のコロニーに住む一般的な既婚労働者・ダグが、記憶をインプラントすることでまるで自分が体験したかのような感覚を与えるセンター・リコール社に、記憶を買いに行くことから展開していく。そこでは、すでに記憶にあるものを体験することはできず、それを承知で「諜報員」としての記憶をインプラントすることに決めたダグだが……という、ハードSF映画。

全編通して間延びはとくにしておらず、アクションの規模や動きが少し物足りないものではあったものの、そこまで低評価な印象はありませんでした。シュワちゃん版がすごい、という噂をよく耳にしますが、別映画で設定が少し似てると思っていれば全然観ていられる映画だとおもいます。街並みや設定もクールでメカメカしい感じがSF好きの心をくすぐります。
展開はちょっとありきたりというかよめるというか、タイトルがお察しな雰囲気を醸し出していますが、別に展開が読めてもいいんではないでしょうか…と個人的には思うので。

ラストもまぁやっぱりなーというか、うーんわかるわかる、となってしまいますが、全編Colin Farrellがセクシーでかっこいいので良しとしましょう。

シュワちゃん版も観たいと思います。
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