セカオワファンでありながら見逃し続けていた本作。噂通りの「Fukase感」にスタンディングオーベーション。
前述の通り、Fukaseのサイコ演技観たさに観はじめたのですが、個人的に一番印象に残ったのは小栗旬さん演じる清田刑事でした……こういうサイコスリラー系に一人はいる「セーブポイント」みたいに安心感のある刑事さんに弱いので……
また、実は主演が菅田将暉さんだと知らなかったのですが(え？)、やはりいい俳優さんなんだな…と。とても好感の持てるキャラクターで、この作品は全体的に「推せるキャラ」が多い印象でした。というより、タイトルだけに「キャラクター」が魅力的なのだと思います。
ストーリーは予告通り「大ヒットサイコスリラー漫画と同じ事件が起きる。犯人は漫画の中のキャラクター？！」という感じ。そのキャラクターが本当に存在するのか？犯人の正体は誰か？ミスリードを誘う演出も見受けられ、スリラー描写を抜いても面白いストーリーだったと思います。
ただ、思ったより『殺人鬼ダガー』に対する解像度が低かったかなと。彼の背景もストーリーの中には出てくるものの、おまけといった感じで、あまり重要視していないというか……「印象が強い」キャラクターではあるもののご都合で出来た「フィクションっぽい」キャラクターのように思えてしまいました。
ただ、普通に、面白く期待を裏切られることのない作品でした。
