Takaomi

ゴールデンスランバーのTakaomiのレビュー・感想・評価

ゴールデンスランバー(2009年製作の映画)
3.9
首相暗殺の濡れぎぬを着せられた堺雅人演じる青柳が仲間に助けられながら逃走する物語。

ストーリー的にはややご都合主義感が否めないけれど、ラストまでどう転がるか分からなかったので楽しめました。

でも結局、真犯人が誰なのかはこの作品にとってそこまで重要じゃないところが物足りないと思う人もいるかもしれないかな。

この映画が伝えたいメッセージは優しさの種まきがいかに大切かということ。

青柳も暴漢に襲われていたアイドルを助け地元では誰もが知る有名人なんですが、その人柄のよさから誰からも慕わているし、学生時代の友達でさえも彼に対して悪い印象を一切持っていなくて自らの命を削りながら彼の逃走に協力してくれるのが感動的。

思わず青柳に頑張れと応援している自分がいた。

学生時代みんなで支えあいながら楽しそうに花火大会に参加したりしているのをみると持つべきものは友だなと改めて教えてくれる。
青柳が懐かしいエピソードをその都度思いだして泣くのも、寂しさが込み上げてきてすごく好き。

良くできましたスタンプで終わるラストもうるっときたし、一番印象に残った。

このように普段から種をまいていれば、優しさの種が芽を出していつの日か優しさが花となって咲くときがやって来る。

自分が本当に困っている時に、助けてくれる人が必ずどこかにいる。
そのためには普段から困っている人を助ける、優しくするのが大切だと言える。

優しくなりたいと思える作品でした。
Takaomi

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