エルファニング目当てに見たんですが、「フランケンシュタイン」がこんな絶望や母親に愛されないことへの喪失感から生まれた作品だとは思いもしませんでした。
現代でも両親の顔を知らない人や会いたくても会えない人がいてその人たちの拭いきれぬ寂しさや耐えられない孤独感がエルファニングを通して伝わってきました。
生まれたころから本当の愛を知らなかったからこそ、求め方が不器用だという後悔を物事の本質をメアリーシェリーは18歳にして気づいていた。
どこを彷徨っていても愛を知っている人には及ばない無垢で純粋さが生み出したモンスター「フランケンシュタイン」をすぐにでも読みたいと思う。
激動の時代があったからこそ今こうして両親や、恋人、友達、家族といられることは奇跡だし、何にも変えられない愛そのものを僕たちはもっと心に刻んでいかなければならない。
怪物とメアリーを重ね合わせて喪失感や悲しみを表現できていたらもっと素晴らしい作品だった。
それでも詩の言葉や地球の与えてくれた自然の描写が美しくてこの日々をもっとありのままに愛したくなった。