ちいさな泥棒

吸血鬼のちいさな泥棒のレビュー・感想・評価

吸血鬼(1932年製作の映画)
4.3
初カール・T・ドライヤー作品。

いい!すごくいい夢感。
この時代の透けている描写は本当に怖い。
たぶんドイツ語を話しているんだけど字幕が出ないものもあってだんだん話してる言葉や言語もこの世に存在しないものなんじゃないかとさえ思えてくる。ほかにもいろいろ書きたいことがあるんだけどうまくまとまらないからまた追記したい。


淀川さんの解説ではじまるのですが、淀川さんが話してた場面がないときもあって観終わったあとにまた解説観てみたんだけど、きっと子供の頃に観て「こわい!」とか「影がカサカサカサカサ〜と動いていてね、いやぁこれは怖かったねぇ」って子供の自分が素直に感じた”怖い”って気持ちやそこから膨らむ豊かな想像力がものがたりを少し誇張させていた部分もあるのかもしれないと思うと、なんだか愛しくてよかったです。その「今見たらあれ?」って思う部分も含めて映画の思い出ってあると思ってて。そういうドラマになんだかほっこりしちゃうんですよねぇ。

ちなみに女性の吸血鬼だったのに出てきてないじゃんて思ってたら司祭のおじさんだと思ってた人がまさかの老女だった…わたしはあの映画の何も理解できていなかったんだなって思いました。夢うつつ体験をきもちよ〜くさせてもらっただけ……✨