マンハッタンを舞台にテレビ作家の主人公アイザックを中心に男女の出会いや別れ、様々な人間模様を描いた恋愛ドラマ。
ウディ・アレン監督主演。彼流の恋愛ドラマが確立されたと言われている本作。まさに彼のセンスが存分に生かされた作品でした。
ウディ以外にもダイアン・キートン、マイケル・マーフィ、メリル・ストリープと豪華キャスト。誰もがそれぞれを愛して、別れて、口論して心を通わせる。あっちと付き合ってこっちと付き合ってで、なかなか複雑な人間関係でしたが、最後まで楽しめましたね。
そんなキャストの中でアイザックと同棲している17歳の少女トレイシーを演じたマリエル・ヘミングウェイの演技は必見。当時そのまんま17歳なのに実力派キャスト陣に負けない存在感と絶妙な表情を見せてくれました。
そのトレイシーのキャラも人間関係で右往左往する大人たちと違い、一番素直で一番大人な考えを持っていて本作での彼女の存在の大きさを感じました。
お洒落なジャズの音楽に、モノクロのマンハッタンの美しい街並み。1時間半の登場人物たちの会話劇。ロマンチックでまさしく大人向けの物語。また時間をおいて改めてゆっくり浸りたいと思います。
