遣る瀬無い。
人種差別や戦争、病、そして恋。
被害者である彼女たちの想いを晴らす場所は無い。
あまりに理不尽な仕打ちを受けるソフィーたち。
自分なんかがとても口を挟めるようなものではない。
ただ見ているだけしか出来ない。
それでいて尚、現実はソフィーに過酷な選択を迫る。
被害者という名の武器すら持たせてくれない。
世界に傷付けられてきたソフィーと恋人のネイサン。
最後には安らぎを得たのだと信じたい。
何度も挿入される、メリル・ストリープの顔をアップに映し独白するシーン。
流石の演技力で、全くよそ見できずに引きつけられた。