ShiroKyogoku

ソフィーの選択のShiroKyogokuのレビュー・感想・評価

ソフィーの選択(1982年製作の映画)
3.7
誰もが、人生の中で多くの選択を迫られ、そして自分の選んだその道を進んで行くしかない。

その選択の中には、死ぬまで誰にも話すこともないものもあるだろうし、悔やんでも悔やみきれないものもあったりする。

時代に翻弄され、壮絶な選択を迫られてきたソフィーには、映画の帰結へと向かっていく選択肢しかなかったかのような、一見、選択をしているようで1つの運命に辿り着くことしか出来ないような悲壮感、絶望感を感じた。
けれど、彼女が選択してきた事は、最終的に彼女自身にとっての幸福の追求の結果であった部分もあるかと思うと、他者から観る絶望だけでは片付けられない、1つの彼女にとっての、その先への希望であったとさえ言えるような、なんとも言えない感覚の余韻が残る作品だった。
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