ShiroKyogoku

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜のShiroKyogokuのレビュー・感想・評価

4.2
最近、韓国映画をけっこう続けて観てきたけれど、この作品のソンガンホが1番好きかも‼︎
彼の演技の魅力がフルに溢れ出ていた。
彼の英語が面白い(笑)

舞台は79〜80年、朴正煕の暗殺から始まる光州事件。
ちなみに朴正煕は、セウォル号事件などを端に失脚した朴槿恵大統領のお父さん。
このなんとも言えない一連の評価の微妙なところが韓国政治の特徴かも。
いまだによくわかっていないことも多いみたいだけれど、後の韓国の民主化を進める土台ともなった出来事と言ってもよさそう。
金大中が捕まっていたのは知らなかった。
そんな実話を元に作られた今作。光州での出来事を世界へと発信しようとするドイツ人の記者と、それをソウルからタクシーで送る運転手の感動物語😢

いったん帰ろうとするソンガンホが、戦う民衆や真実を撮ろうとする記者の姿を思い浮かべて…のところなんて号泣😭
どんな時でも、どんな酷い体制下においても、必ず時間をかけて名もない市民が多くの犠牲の上に、その圧政を変革してゆく。
政治の事なんて詳しくない1人のタクシー運転手さんでも、世界を変える一役を担っていることもある‼︎

「自由」とかの言葉ってなんでこうも突き刺さるんだろう。民衆の力は世界を変える‼︎

そして、この運転手はソンガンホじゃないと務まらない役だったと言ってもいいんじゃないかと思う✨

パラサイトに出てた運転手食堂や、国際市場で会いましょうで話のあったドイツの炭鉱など、だんだん韓国の歴史や、それに伴う日常の文化的側面の繋がりがわかってきて、ますます韓国映画、というより韓国そのものに対する関心が強くなってきた。
新型コロナの影響が落ち着いたら韓国へも行きたい‼︎
ShiroKyogoku

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