蟻子

名探偵コナン 時計じかけの摩天楼の蟻子のレビュー・感想・評価

3.7
当時コナンと同い年くらいだったのに、約25年も経ってるの?信じられない…!
ロングヒット作品に敬意を表して。

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当時小学生だった自分も劇場で見た記憶がありますが、久しぶりに視聴。
謎にコナン強化月間(というマイブーム)はじまったので、どうせなら最初から順に見ることにします。
(最近邦画も洋画もほぼ見てないから夫は半分呆れているようだが)



次々と巻き起こる事件を解決していき、ラストにはヒロインがピンチに陥る王道な展開。

映画というよりはアニメの延長という感じが強く、スケールも最近のものに比べれば小ぢんまりとはしているものの、爆破へのカウントダウンって無条件にハラハラするし、犯人判明から終盤にかけての盛り上がりが個人的には大好きで、ひとさじの「キュン」も含めてやっぱりコナンって面白いなと思わせてくれる作品。
犯人の犯行動機も意外だけど少し納得できるというか、印象的だし好きです。単独犯にこんな犯行可能なのか?という疑問は置いといて。


推理外しまくりでいつも情けない小五郎のおっちゃんの「お父さん」な姿が見れるのもいいですね。一向に姿を現さずに子供(コナン)まで危険に晒してる娘の彼氏にキレてるところとか、蘭が爆破に巻き込まれてかなり取り乱してるところとか。

まだ携帯電話がない時代なので、蘭はコナンたちが爆破事件に巻き込まれていると知らないまま物語が進んでいきます。夜には新一に会えると信じて。これスマホあったら待ち合わせも変更になるだろうし、成り立たないよなー。


博士の発明品も少ないし哀ちゃんがまだいないし、あとなにより作画が古いなーと思った。最近の作画は離れ目が気になるけど、この時代はもっと癖が強い。目なんてピカソの「アビニヨンの女たち」を彷彿とさせるような…。

しかしキャラクターの声は今も昔も変わらない。声優さんって本当すごい。
そんな中、白鳥警部の声が違うのが懐かしくてハッとなった。井上和彦さんの声も好きなので、すみません、忘れておりました…。
今作で白鳥警部の声を演じている塩沢兼人さんは、自宅の階段から転落したおよそ6時間後に容体が急変して亡くなったそうです。46才という若さで…人生なにがあるかわからない。怖いですね。個人的には、家で子供が階段から落ちたこともあるので、気をつけないとと思った次第です。。
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