作品の端々から感じる凄まじい熱量と細部まで手を抜かない緊張感、制作している多くの人間たちのかけた時間、こだわり、そして一つの試合に詰まったドラマの完成度みたいなものに終始圧倒され、胸がパンパンになりました。
涙は一筋しか流れなかったけど、ずっと心臓バクバクで、冒頭から心はいっぱいで、ずっと泣いていたみたいな2時間でした。
最高に良かった。ぜひ映画館で。
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人生初のIMAXで鑑賞しました。
先日観てきて大興奮で寝れないと言っていた夫が、ど真ん中の席を予約してくれました。感謝。
アニメーションにIMAXってどうなんだろう？と思っていましたが、めちゃくちゃ良かった…！
ほぼ試合シーンなので、ダムダムキュッキュなってる臨場感も良かったし、劇伴もめちゃくちゃカッコ良かった…！！
通常料金のと比較したわけじゃありませんが、2500円の価値ありまくりと感じました。幸せな時間であった。
しかし1歳未満の赤ちゃん連れで来場していた夫婦がいてビックリ。席があまり近くなかったのと、大声で泣いてはいなかったのでほぼ気にならなかったものの、近くに座られたら流石に迷惑だと思います。。。
無音になって張り詰めたような緊張感のシーンが山場にある映画だけに。
見終わった後は余韻がすごくて立ちたくない、誰にも会いたくない、昼時だけど何も食べたくない、この気持ちのまま帰って寝たい…！と本気で思いました。
ずっと胸いっぱいだったのに泣きそびれたからかちょっとしんどい…みたいな。誰かわかります？この気持ち…！
とにかく1ミリでも気になってる人には、映画館で見てほしい。
＊＊＊これから鑑賞する方にはネタバレ一切無しで楽しんでもらいたいのでこの先は読まないでください。
原作漫画は中学生の頃に一度さらっただけで細部はうろ覚えの私が鑑賞前に思っていたことは、今の時代に桜木花道が不良からスポーツマンとして更生するとか、晴子さーーんって鼻の下伸ばしてデレデレするようなギャグシーンは映画でまで見たくないということでした。
なのでまず「沖縄」って出てきた時点でお？となったし、ずっとリョータにスポットが当たっているのがすごく心地よかったです。
天才の活躍に圧倒されるよりも、苦労と努力の人を応援したい。
一番見せたい試合から始まり、過去回想も必要最低限に留めて、潔い構成だったと思います。
同じ作品でもう一度何かを作るなら、全く新しいものを…という原作者のこだわりを感じて、にんまりしてしまいますね。
どれだけの時間と人と労力をかけたのか…果てしなくてクラクラします。鑑賞している自分、ちっぽけすぎ。
テレビCMで見た映像はちょっといかにもCG感があって実際どうなのかなと思っていましたが、選手ひとりひとりの動きに説得力が凄まじく。なんならベンチの応援ひとりひとりの喜び方や立ち上がり方とかの細部から、高校バスケの臨場感を感じました。すごい。
バスケをやったことがないことがない自分は、こだわりをたくさん見逃してるんだろうと思うとめちゃくちゃ悔しい。
CGを使っていても、線ひとつひとつに魂がこめられているような作画のクォリティで全く違和感がありませんでした。井上雄彦の漫画が動いている、という本当にその感じ。
連載時点で作者の頭の中には今見ているこの試合が全部あって、それを一度コマに割って紙の上に表現していたんだとしたら、漫画家さんってほんと創造主というか神すぎる、本当に同じ人間なのか…？！と原作者へのリスペクトがK点越えしました。
一つの試合に全員の見せ場があって、絶対勝てない無理だコレとなるのに、最終的には1点差で逆転するという。しかもなにか奇跡が起こるわけではなく、地道に歩んできたことがひとつひとつ実っただけ、みたいな…。
聞いた話によると賛否あるみたいですが、最高の山王戦を映画館でこのクオリティで見られて、全人類歓喜じゃないんか？！と思います。
クライマックスの数分間、マジで息できなかっただろ？！と。
あんな経験をさせてもらえて本当に嬉しいし、こんな作品を世に出してくれてありがとうございますでしかないけどな。
えーとまだ何か言い足りないことあったかな、あとはパラパラと、、、
リョータのお母さん、心機一転引っ越したのに結局海のある街に引っ越してるところとか、お兄ちゃんの話をする時に海の方を見てしまう感じとか、リョータにうまく自分の想いを伝えられない感じとか、胸が締め付けられました…。
「お兄ちゃんの顔忘れちゃいそう」と素直に言える妹の存在に、あの家族めちゃくちゃ救われてる。久野美咲さん可愛い。
とにもかくにもリョーちんかっこよすぎて、リストバンド2つつけたくなるし赤いバッシュ欲しくなる〜〜w
個人的に全く不満はありませんが、綾子さんは美人だったのに晴子さんが顔まんまるで子供っぽくてあんまり可愛くないし扱い薄いなーと思ったので、晴子さん派の意見も聞いてみたいですね。
