るい

たそがれ酒場のるいのレビュー・感想・評価

たそがれ酒場(1955年製作の映画)
4.5

酒場の一夜のお話🌃


内田吐夢監督の作品見てるとねぇなんて映画作りが上手いんだと感心する。どうしてこの作品が配信にもレンタルにもないのか理解できん。私は買ったわよDVDを!

「色々な事があるんですなぁここは」

「そんなことはめったにありません。しかしまぁ色んな人がきますから」

このセリフからも分かる通り、酒場で繰り広げられる悲喜交々。

話の軸は酒場で歌う健ちゃんがスカウトされて他でもやってみたいっていうのをダメだと言う師匠を諭す常連。みたいな感じなんだけど、それ以外にも入ってきては出ていく客たちも少しずつ話に絡んでいて全ての登場人物に意味がある。

女がらみで問題のあるヤクザ、当事者の女、学生たち、のど自慢コーナーで歌う客、パチプロ、劇団員、復員した男たち。人間ドラマってこう言うふうに丁寧に積み重なっていくとワンシチュエーション作品でもかなりしっかりした作りになるし重厚感がでる。

ほんっとに最高に面白かった!
内田吐夢監督の作品もっとみよう。

🍵こぼれ話🍵
この作品とあるイベントで知り合った方に教えてもらいました。内田吐夢監督が好きって言ったらこの作品良いよって返ってきた。

その嬉しさはなんとも形容し難い。なんせ私のリアルで内田吐夢話をできる人おらんからな。

でもこのリメイクの「いつかAトレインに乗って」も良い(そっちのが好き)って言ってたのでそちらも近々見たいと思います🤭
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