人はいろんな過去や事情を抱えている
そんなことを、表には出さずに笑いながら優しくお互い酒を呑む
やがて時間も深くなり、ぽつぽつとその人の内から少しずつ流れ出る
その人の過去
その人を形作ったもの
だけど僕たちは何も言わない
それでもあなたのことが好きだと言えるならまだいっしょに飲んでいよう
まだここにいよう
そう思うことにする。
そんな大事な人と呑んでるかのような映画だった。
これは内田吐夢特集の時に映画館に観にいけばよかったー。
amazonで中古1万の値がつき、買うか買うまいか毎日悩んでいた時、ひどく酔っ払った帰り道でサイトを開いたら目に入ってきた新品5千円の文字。
これも酒の導きなのだろう。
小杉勇演じる先生がとてもいい役。
カルメン 闘牛士のシーンは、その経緯から因縁、裏騒動まで含め邦画史に残すべき名シーンだと思います。
それにピアノの先生の犬には最優秀犬優賞あげてください。