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バグダッド・カフェのKtoのレビュー・感想・評価

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)
4.0
ミニシアターブームの火付け役として有名、ってことでずっと気になってた。

あらすじを読む必要はないんじゃないかと思うほどに大きなストーリーはない。
バグダッドカフェに集う個性的な人達を斬新なカメラワークとフィルムで切り取っているだけ。そこで起こる人間関係の微妙な変化があたたかい。
色んな原因で湧き上がるフラストレーションをブレンダは容赦なく来客のジャスミンにぶつけるけどジャスミンはそれに反抗するどころか奇妙なほどに寛容な態度でブレンダのみならずモーテルにいる人達に接する。ジャスミンの英語が上手くないから、その行動一つ一つが余計に沁みる…。

ジャスミンが部屋に入ってから荷物を整理するシーンの異常に多いカット数とか、人物を斜め下から撮ったりとか、何故そこで?ってところでわずかにスローモーションが入ってたりとかとにかく面白くて名カットが多いのも、この映画がカルト的な人気と信者を得ている理由だと思った。
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