HK

あきれたあきれた大作戦のHKのレビュー・感想・評価

あきれたあきれた大作戦(1979年製作の映画)
3.5
アラン・アーキン追悼。享年89歳。
元気な姿を見たのは『ジーサンズ』(2017年)がたしか最後。合掌。
しかし、昔TVで観て面白かった『アメリカ上陸作戦』や『愛すれど心さびしく』や『フリービーとビーン大乱戦』なんかは配信どころかDVDも無いようです。なぜ?

ということで選んだ本作は高校時代に劇場で観て以来40年以上ぶりの再見。
たしか2本立てで何かを観に行ったときの併映でしたが、何だったか忘れました。
それぞれの息子と娘が結婚することになり親戚となった怪しげなCIAエージェント(ピーター・フォーク)と堅ブツの歯科医(アラン・アーキン)のおやじコンビが国際的な陰謀に立ち向かうドタバタ・コメディです。

憶えていたのは、2人が銃撃され弾に当たらないようジグザグに走って逃げているシーンくらい。
冒頭から現金輸送車が007よろしく(『007は二度死ぬ』だったか)巨大な磁石で吊り上げて運び去られますが、音楽もまさに007のパロディ調。
音楽担当はメル・ブルックスのパロディ作品群常連のジョン・モリス。

アーキン(当時45歳)が当時『刑事コロンボ』で大人気だったフォーク(当時52歳)と共演したくて製作総指揮まで買って出た作品だとか。
フォークに振り回される典型的な巻き込まれ型キャラを得意のポーカーフェイスで気持ちよさそうに演じています。

フォークの方は70年代後半から80年代は主役を演じた名作も多く(『名探偵再登場』『カリフォルニア・ドールズ』『ベルリン・天使の詩』他)、この頃は全盛期と言っていい時期ですが、本作はその中でも息抜き的な作品と言えましょうか。
中国人の名脇役、最近では『エヴエヴ』にも出てたジェームズ・ホンも出演。

原題は“The In-Laws” 意味は義理の親戚(?)
監督は『ある愛の詩』『大陸横断超特急』のアーサー・ヒラー。
脚本はやはりメル・ブルックスの『ブレージング・サドル』で知られるアンドリュー・バーグマン。
HK

HK